16議事録 (いちろくぎじろく)
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[10/03/12 12:15:57]
痛キーボードの作り方【プリキュア編】
痛キーボードの作り方【プリキュア編】
今回紹介するのは、私「16たると」が作成したプリキュアキーボードです。
「痛キーボード」で検索すればいくつか動画が見つかりますので、そちらと併せて
「こんな方法でもいけるのか」と思っていただければ幸いです。
拙いながら一応のテンプレートも上げておきますので、自分でも作ってみたいという方は是非。
テンプレート(tar.gzip圧縮):
http://litz.sakura.ne.jp/ds/kybrd.tgz
難度 ★★★★☆
手間 ★★★★★
費用 ★★☆☆☆
必要なもの
[A] キーボード(1,000円程度〜)
生贄となるキーボード。自分で使い易いと思うキー配置のものを選んでください。
条件をつけるなら、浅い(キートップの低い)タイプがいいです。深いのは難しすぎます
私はOwltechの OWL-KB109STD(W)/J を使いました。テンプレートを使用なさる場合はこれで。
[B] 伸びるラベルシート(1,000円程度〜)
ラベル用紙のとこに売ってます。伸縮性のあるラベル用紙であることが条件。
私が使ったのはエーワンの 29297番。A4が3枚入り、2枚使用。
キーボードの刻印を見せる場合は透明タイプでもいいかと思われます
[C] デザインナイフ(300円程度〜)
要はカッターですが、細かい作業に適したものを選んでください。
汚れるので替刃がたくさんあると助かります。
私が使ったのはNTカッター D-400。
[D] ドライバー(100円〜)
キーボードの分解と組み立てに必要。だいたいの家庭にはあると思います
[E] スプレーニス(1,000円程度〜)
これに関しては案が幾つかあり、ニスが唯一解というわけではないです
インクジェットプリンタで印刷したものの表面を保護するものであれば、他でいいかも知れません
今回は、和信ペイントの商品No.1001 の物を使用。
あるといいな
[a] カッティングマット(100円〜)
切り抜き作業があるので。なくても古雑誌の上で切ればいいかもしれません
[b] 定規(100円〜)
30cm以上は欲しいです。カッターで紙をまっすぐに切り取るために使います
[c] 毛抜き(100円〜)
先端の平たいピンセット。細かいシールを伸ばしながら貼る際にあると助かるかも。エア抜きにも使えます
[d] 瞬間接着剤(300円程度〜)
紙とプラの接着ができるタイプで。アロンアルファ等が代表的ですが
私は 3M 強力瞬間接着剤 を使用しております。
作成手順(所要時間は最低ラインです。当然ですが凝れば凝るほど時間はかかります)
[1] キーボードをスキャンする(20分程度〜)
フルキーボードだと2回に分けてスキャンすることになります。
解像度は600dpiでやりましたが「やりすぎ」でした。200-300dpiで十分かも知れません
スキャナが無い方は同じキーボード買ってテンプレートを使ってください。
ここからしばらくは画像処理ソフト上での作業となります。Photoshop, Illustrator, GIMP, Inkscape...等どれでもどうぞ。
スキャンしたらキーの輪郭線を入れます。自動化できなかったり面倒であれば各パーツの裁断線だけでいいと思います。
[2] 絵柄を作る(1時間程度〜∞)
縦横比が判明したところでキーボードにしたい絵柄を作成します。
この工程こそがモチベーションを大きく左右し、また最も楽しいところなので特に強制する点はありません。
しかし、例えば300dpiで45cmのキーボードの絵柄となりますと5,300画素以上となりますので、Webに転がっている画像では難しいかもしれません。その場合は
・解像度を落とす(画像を引き延ばす)
・印刷物をスキャン
など工夫してみてください。
16たるとは「印刷物(劇場版作品のパンフ)をスキャン」→「画像処理ソフトで線をなぞり、着彩する」という、絵の描きなおしみたいなことをやっており、それだけで2週間を費やしておりますのでご注意を。
[3] 刻印の文字を入れる(30分程度〜)
無刻印が好きな方、絵柄を邪魔したくないという方、透明シートで作る方は飛ばしてください。
バックスラッシュは「/」を反転、コマンドキーは記号フォントを使ってみたりしました。
[4] 印刷する(10分程度)
印刷品位やモードはラベルシートの説明書きに従ってください。
A4サイズを超える場合は、「左端から297mm」「右端から297mm」の2枚を印刷すると余裕が出ます。
[画像]
練習用パーツを確保するため、十分に重なり部分を作ります
[5] パーツを切り分ける(30分程度〜)
裁断線に従って切り取ります。くれぐれも慎重に。
外枠はF10とF11の間で左右に分けました。
[画像]
最外側の裁断線以外、走り抜け厳禁です
[6] キーボードを分解(10分程度〜)
直接ではうまくシールが貼れませんので、まずはキーを取り外してからシールを貼り付けます。
ツメで留まってるタイプの物も多いので、必ず裏から分解するようにしてください。
ガワも比較的簡単に取れます。
[画像]
表からはずそうとすると破損する構造の例
[7] キーにシールを貼り付ける(6時間程度〜)
最も重要な箇所です。重複して印刷されたパーツを使って練習してください。
私も失敗ぎみのキーが幾つかありますので確実な手法は判りませんが、理想としては
[i] キー上部を刻印の文字が見えなくなるまでヤスリ・サンドペーパーなどで研磨する
[ii] ごみをふき取る
[iii] 貼り付け位置を決めたら下半分を台紙から剥がし、キーの左下・右下隅部分を貼付する
[iv] 台紙を剥がしきり、シールを上方向に軽く引っ張りながら、キートップ全体を覆うように伸ばす
[v] カッターでバリを削る
という順序で貼っていくといいと思います。というのも、
「シールを伸ばすと粘着力が落ちる」ため、上から貼ると隅っこが浮いてしまうからです。
貼り付け後に浮いてしまった部分はアロンアルファ等で接着してしまいましょう。
煩悩の数だけありますから、接着剤が乾くのを待つ暇があったら次、次!
[画像]
[v]はみ出した部分はカッターで削るか、裏側に巻きつけてもいいかも
[画像]
「9」のキーの左下部分が浮き上がっている悪い例。接着剤の出番です
[8] 外枠にシールを貼り付ける(20分程度〜)
練習はありませんので慎重にお願いします。
形状も厄介ですので、台紙を少しずつ剥がしながら、空気が入らないように気をつけてください。
しかし貼りきった後の達成感は半端ではありません
[画像]
貼り合わせ時の目印は幾らでもあるんですが、この形が貼りにくいったらない
[9] スプレーニスを吹き付ける(1時間程度〜)
私の場合は3層に重ね塗りをしましたが、質感がほとんど変わってないので、様子を見ながら5〜6回重ねてもよいかも知れません。
ニスの代わりにシリコンスプレーとの案もありましたが、試してません
[画像]
表面コートはまだまだ考える余地あり
[10] キーボードを元通りに組み立てて完成!(10分程度〜)
組み立てるのは楽です。感動のウィニングランです。
動作を確認するまでが組立作業だよ!
たぶんこれで一応のものは出来ます。
会社で仕事の合間にちまちま作ってたので実作業時間のほどは不明(期間は3週間かかってます)ですが、
意外と慣れてくる作業です。
そんなに苦行じゃないです
[画像]
完成品。いまや普通に使ってます
[画像]
ほぼ同じ角度だけど作業風景っぽく
[画像]
この型のキーボードだとFnの段のキーがこうなる(ドリームの顔に注目)
本当はよく見ると粗が目立って仕方ないのですが、今回は処女作ということで
次回(あればですが)に反省を活かしたいと思います。
では。
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