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蟠蛇森の嶺高く

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里帰りついでに、母校である小学校への通学路を久し振りに歩いてみました。
3年までは徒歩で40〜50分くらいかかったろうか。
4年からは自転車+ダッシュで20分くらいか、教室に着く頃は息切れしていました。
そんな通学路の一部をトレースしてみたのでご覧あれ。

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須崎市赤崎町、家から10〜15分くらいの地点。
右手にある小児科は在学中にできたものである。
左手の商店に一時設置された綿菓子の機械が意に反して不人気だったことが印象的である。
また、1年だか2年だかの遠足の目的地が、すぐそばに新しく(当時)出来た緑町公園だった。

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右折。
画面左手から直進する道路が現在はある(r315)が、当時そんなものは無かった。

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秋になると歩道は落ち葉で埋め尽くされる。
積雪にかんじきで踏み入るような快感。

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教習所通い時代にこの辺の道路脇に停車したような。

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みんな知ってる「コピア」前。ここを左折。
交通安全週間みたいなのになると、ここを始めとして何箇所かの交差点に各児童の保護者が黄色い旗を持って立たされる。
私の親もやらされたものだ(全員強制だし)。

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コピア前を曲がってすぐ、須崎労働基準監督署前。
向いの空き地には捨てられた洗濯機が長年残っていた。

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看板も気になることながら、道路脇に立っている橙色の物体に注目。
在学中に出来たたこ焼き屋のものである。店は今も健在

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たこ焼き屋の前あたりを左折。
右手の塀はカラオケ屋。現在営業しているのかどうか判らない

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山へ登る遊歩道らしき道の先は軍人墓地で、花見の名所である。
また、画面には映っていないが左側はゲートボール場であった。
誰もいない時には友達らと野球をやったことも。

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さて、そのゲートボール場の現在の姿はこれ。
須崎ビジネス専門学校になっている。県内初のペット系専門学校。
http://nichibei.tv/annai/susaki_globe.htm
ゲートボール場になる前は小学校だったか中学校みたいな話を聞いたことがある。

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かつてのゲートボール場前を右折すると長いストレートに入る。
朝は多くの児童がおり、意外に自転車で速度が出せない場所。出してたけど。

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直線の途中にこども劇場みたいなのがあって、夏の下校時には冷水を児童にふるまっていた。
私も冷水目当てにここを訪れたことがある。

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長いストレートも終わり。川村塗料の先で右折、すぐに左折。
道路の左側を歩くのが正しい通学路である。

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ちょうど稲刈りの季節で、黄金色の稲穂を見ながら進む。
学校は近い。

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白線で仕切られた左側が通学路。
左手の広大な土地は未だに用途が不明。一時期たいへん起伏に富んでいた頃があり、格好の遊び場であった。

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その土地の現在の姿。遊びようがない。

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自転車置き場に到着。
置く場所は学年・クラスによって異なるが、とりあえず6年は上階だった。
ここのスロープの下でよく映画の割引券が配布されていた懐かしのオリオン座にて上映。
周辺は千切りカスでいっぱい
また、6年間で1度だけテキ屋が現れた。

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時計で現在時刻を確認しながら自転車を押して坂を上る。
たいてい8時半過ぎ(つまり遅刻確定)でここを通過していた。

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しかしまだ到着ではない。
難所「百段階段」の上に学校はあるのだ。

ところでこの百段階段、10段の塊が10あるように見えるが、実は
9, 10, 10, 10, 10, 10, 10, 10, 11, 10
という構成になっている。

また、階段を無視して排水溝脇を上るルートもあり。
しかし、雨天時には
傘や長靴で堰き止めておいた水を一気に放水するという遊びがあり、排水溝周辺を歩く者は危険を伴う。

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79段上ったところ。
登山道のようだが念のために言っておくと、本校児童以外の者が通行する光景はほとんど見られなかった。
職員すら稀である。

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11段になっているのが確認できると思う。
排水溝の中を登るという第三のルートを選択した者には最大の難関。

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百段階段を制覇した全児童を待ち受けるのは
その勾配は実際にかなり急峻であり、石段を登り切った体には堪える。
季節によっては非常にニラ臭い場所。

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同じ日でなぜここまで路面の状態が異なるんだろう(落ち葉の量)。
金網が見えればそこは…

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金網の向こうはグラウンドの隅っこ
しかもグラウンドから校舎まで13段の階段がある。
実に児童に優しくない通学ルートであった。

お盆休みで職員や児童の姿を見かけることは無かったが、
小学校に無断で立ち入るとうるさい所も多いし、だいいち特に用は無いので、ここまで。
以下、下校編を少しだけ。

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場所としては「同じ日でなぜここまで路面の状態が…」の写真の右手の森の中。
グラウンド入り口脇あたりから排水溝に入り、そのまま中を通って下の集落まで下りていくという地下排水溝ルートが存在していた。
第一中継地点がここの底深くにある。
ご覧の通り、蓋があるのでここからの出入りは不可能。
しかし、今思えば危険極まりないルートではないか。冒険気分もただではない。
排水溝は子供一人が方向転換する事すら困難な狭さ、当然真っ暗。

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百段階段に差し掛かる直前でまっすぐ進む墓地ルート
地下排水溝ルートと比べると笑えるほど安全。
墓地内通行は両手の親指を隠すことがルールである。

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階段を21段下ってそのまま真っ直ぐ、ざくざくと森の中に入ってゆく
山道ルートは大別して3つあり、ここから入る道は最も下のものである。

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階段を下っているところ。
左から排水溝脇ルート, 排水溝ルート, 手すりルート, 階段, 手すり
排水溝周りの危険性は前述の通りであるが、晴天時には球状や輪状のものを転がしながら下るのが楽しい。
右側の手すりの向こうは一部が断崖になっており、外側を通るルートは無い。

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須崎港が見える

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墓地ルートとの合流地点。
墓地ルートを通った者の中には、最後の最後で逆方向に進むのが悔しいのか
スロープを下りずにそのまま飛び下りる者
もう少し頑張って自転車置き場の裏まで進む者
と様々であった。

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ここから逆方向に進み、用途不明の広大な土地に出るルートも一部の間では好評だった。

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自転車置き場に帰還。
自転車が多いうちにここに通りかかったりすると、自分が帰宅一番乗りかと思ったり。

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自転車に乗ってこのスロープを下るのは禁止されている。
勢いよく自転車で下り、曲がることも知らずに倉庫のシャッターに激突した馬鹿がいる。
翌日、彼の前歯は欠けていた

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さんざん見飽きたはずの家路も懐かしいものだ。

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番外編
レストラン「杉乃家(すぎのや)」。数ある夏場の給水地点の一つでもある。
いわば氷水を飲ませてくれる親切なお店。食事をしたことは残念ながら無い。

以上、実際に私が6年間通った小学校の通学路です。
この「百段階段」を毎日上り下りたお陰か、現在も割と健脚です。階段得意。
また、当然ながら自動車の通れる坂が学校まで伸びておるのですが、方向が逆なのでほとんど通ったためし無し。
そのせいで車の出入りできる「正門」が、当校では「裏門」の扱いでした。あくまで階段→グラウンド隅がメインルートです。
そんな辺鄙な立地にある小学校、実に思い出深いものです。また今度語りましょう。

[カッ飛び先頭]