もうオペまで1週間を切っているというのに、遅々として進まない荷造り。
実感は未だに湧いてませんが、とりあえず焦燥感はあります。
こんばんは。私です。
1か月ほど職場を離れるだけなんですが
しかも、その間はチャットや電話で連絡を取りつつ自宅(ではないけど)作業をするだけなんですが
なぜかこう、なんか込み上げてくるものがある今日です。
辞めるわけでもないのに。
さて、十日ほど前に
「S状結腸を使った手術ですから、腸の検査を予めしてもらってください」
と急に言われ
先日、内視鏡検査を受けてきました。
あれ大変ですね。
お尻からカメラを入れて検査するので、予め腸の中身を全部出すんですから。
前日の朝から食事制限があって、なるべく「素うどん」が良いとのことで
「かけうどん」のメニューがあって、かつ「具を抜いてください」というリクエストが通じるお店を探したり。
夜9時には下剤を飲まなければならず、
下剤を飲んでから帰宅するのは危険なので、早めに帰宅して下剤を飲む。
夜のうちは何ともなかったものの、午前4時からお腹が痛くなりはじめて、そのままトイレに篭城。
朝になったら朝食代わりに粉末を水で溶かした腸管洗浄剤2リットル。
これが微妙にまずい。
飲めないことはないけれど、全くおいしくない。
飲めば飲むほど膨満感に苦しめられる。
これを2時間かけて2リットル飲みます。
そしたらじきに排便がやってきます。液体の。
説明書きには7〜8回と書いてあったのに、20回ほど行った。
しかも「出る?」って感じてから実際に噴出するまで猶予があんまりない。
そんなのを繰り返して排便が透明になってきたら、病院に向かいます。
途中で駅のトイレに寄りましたけど。
病院に着くと、膝丈の検査着とお尻部分に穴の開いた使い捨てパンツに着替えるように支持されます。
キャミとヒートテックは着てていいけど、パンツは脱いでねって。
解ってます。腹を決めて来ましたから。
ベッドに横たえられ、腕に点滴。
「ちょっと眠たくなるお薬入れますねー」
「(えーほんとにこんなので眠くなるのかな…まあいいや。とりあえず目をつむってみよう)」
…。
……。
………。
「(!!)」
「検査終わりましたよー」
麻酔ってすごいね。
本当に眠っちゃったよ。
しかも、左腕に覚えのない注射痕が…。なんてこった。
そのまま病院のベッドで数十分間休んでから出たものの、
半日にわたって頭がクラクラ。フラフラ。
麻酔ってすごいね。
半日棒に振っちゃったよ。
最近「トランスジェンダー」話が続きすぎて恐縮なんですけど、
大きな心境の変化というか動きだったので記しておきます。
それだけ今はそのことで頭がいっぱいになってて、
長いこと悩んできたこの気持ちが嘘じゃないことの証拠程度に考えてくださいな。
えっと。
昨日の雑記の前半部分の続きみたいな話なんですが
まあ、初めて、MtFの方と会って、
もうなんかすぐに打ち解けて、がっつり長時間語らわせてもらったんですけど
(ほぼ同年代だけど)姉さんは綺麗で、かっこよくて、おしゃれで、時折かわいくて。
すごく羨ましくて仕方なかった。
見た目も仕草も声も。いや声は羨ましいの域を超えてるけど。
そんな憧れの姉さんが、「まだ女性歴が浅い」として「こっちサイドの人間」として私を同列に見てくれて、
嬉しかった。
というか、「女性歴うんぬんってことは、いま私は「女性として暮らしている」と言ってよいのだろうか。
私は、紛う方なき「MtF」なのだろうか。
そんなこと、考えたためしが無かった。
「常に自分自身なのであって、男モードとか女モードとかなんて考えてない」といつも言い訳していたが
それ以上に、
「女装は変態」「逸脱行為は悪」「こんなことは考えちゃいけない」「恥ずかしい」「性別を変えるなんて言語道断」
として私自身をがんじがらめに縛っていた背徳感というか、罪悪感というか、
良く言えば「品行方正」な優等生的な行動規範の考えが常に邪魔をしていた。
だから、自分をそんなふうに考えたことがない、いや考えてはいけないと思ってたけど、
やはり人から見れば私は「女性として」生活し始めていたのね。
っていう。
ジェンクリ用の自分史を書き上げてようやく私の本心を妨げていたものに気付いた。
提出した臨床心理士の先生に「辛かったんだね」と言われて、本当に救われた気がした。
小学生の頃、いじめに遭って登校拒否を催した私を連れて児童相談所に向かった母がカウンセラーに言われた一言と全く同じだった。
ああ、「辛かった、苦しかった」と言って良いんだなって。
知らぬ間に性同一性障害の悲しみ部分ばかりを多く抱え込んでたのかって。
すごく救われた気持ちになったし、しかし同時に恥ずかしくなってくる。
だって、自分のキモチを自分自身で縛り付けていたのだから。
女の子になりたいという気持ちが小さい頃からあって、
「それはイケナイことだ」と自分に言い聞かせて何もせず、
大人になっても「こんな異常なことは許されない」という考えが強固に残ってて何もできず、
ついに「男の人生は、自分には無理だ」という最後の瞬間を迎えるまで、いや、
迎えた後ですら背徳感となって自由に行動できなかったりする。
そんなことをしている間に姉さんはどんどんキレイになっていってて、
ようやく人生を変える決心がついた私はまだ2レベ。
「見た目は十分大丈夫」だとは言われても不安や罪悪感に満ちた、初めての女子トイレだったし(これについては貴重な意見を聞いた)
ココに来てなお「性別:女」と答える勇気が無い。
ずっと早くからトランスを始めてて、すっかり女が板についてて色々なキャラの模索を始める余裕綽々な姉さんと、
密かな憧れだけを持ち続けるものの何もできず、苦しみの果てにトランスをしないでは生きられなくなった頃でもまだ1レベの私。
較べるもんじゃないけどね。
でも、年月を無駄にしすぎた。
残念すぎる。悔しすぎる。恥ずかしい。
これから、多くのハイレベルなT'sと出会って自己嫌悪になるのかと思うと気が滅入るのだが、
だからといってトランスを止めるわけにはいかない。
もう、男としては生きていけないのだから。
なんだかネガティブなこと言ってるけど、でも、
「羨ましい」「悔しい」と思う気持ちを「自分を変えていく努力」に変換せななと思う。
とりあえず、今の所は、「いま出来る努力」への原動力に置き換えられてるんじゃないかな。
なにくそと思う気持ちは重要だ。
焦る気持ちはあるけれど、まだ男でいることを諦めた「最後の日」からまだ2か月ではないか。
それでここまで成長できたんだし、やってできぬことではないだろう。
ってね。
単なる羨望感で終わりじゃなくて、「女性に……なれるでしょきっと」と思える、そんな出会いでした。
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「ていうか、もう女性になってるんだけどね」とは言えぬあたり、まだ気持ちで負けてるかな。
背徳感とか罪悪感とか、そういうのを捨てないと。
もうちょっと図々しくなってもいいと思うよ