Driving at Jiaxiao
四十五日教習誌(前編)

[後編を読む] [そして伝説になった] [テキスト溜まりに戻る] [D.S.トップに戻る]


準備段階

電話にて申し込み。
 1か月前くらいでいいんです。名前と本籍地と生年月日とかを公衆電話(いざという時はやっぱ携帯を使いたくない)から話すだけ。この時ですらオートマかマニュアルか悩んでいたが、「ミッションでいいですね」って言い方で聞かれたので、つい「はい」って答えてしまった。

7/17(Wed)

入校手続と入校式。
 指示通りに集まった教室で最初に行われたのが、漢字の読みテスト。「標識」「標示」「安全」とかいったのが10問。入校の為の適性検査らしいが、見くびられてるような気がした。
 住民票を提出して教習原簿をもらって、(中略)教本類を受け取り、入校式は話を聞くだけ。そーだろーね。教習の手引きを読むだけの説明は、時間稼ぎかと。
 (追加)教習原簿をもらった後、警察庁のK型運転適性検査なるものが行われた。サンプルと同じ物にマルをつけなさいとか、ひたすら三角形をたくさん書きなさいとか。何百個書けっつーんだよ! 微妙な単純作業が延々。それからメンタルな検査もあります。「ふと死にたいと思う事がときどきある」「時々どこからともなく声が聞こえる」などの問いに対し「はい/いいえ/どちらともいえない」で答えるんですが、まさか「はい」と答える奴っているのかと。たとえそんな経験があっても、わざわざここで晒す訳がないだろう(嘲笑

学科第1教程(先行学科)は「運転者の心得」。
 寧ろガイダンスのお時間。なのに、車・自動車の定義などは分かるだろうってのが前提になっていた。
 「絵ー見てー。赤い車から男の子が急に降りてきて、後ろから来るトラックに轢かれそうになっちゅうねー。うん。お母さんもビックリしちゅう。」←何なんだそのマターリ加減は。

7/18(Thu)

学科第6教程は「緊急自動車などの優先/安全な速度と車間距離」。
 緊急自動車を具体的に問う。救急車、消防車、パトカー。「他には?」って自分に回って来た。分かるか。
 次の人が「白バイ」と答えていた。
 自分の頭にあったのは「JAFの車」だったが、まさかそんな答え言えなかった。もちろん緊急車両などではありません。

技能1回目。
 運転シミュレーターで、車の動かし方を教わるも、一遍にいろいろ言われて混乱して、エンジンをかける事が出来なかったり、エンスト(ここでやった奴いるのか?)しちゃったり。
 シミュレーターって、ゲーセンにあるような物ですが、大きく異なる点は、ゲーセンのは画面に道(コース)が表示されるのに対して、これは教習ビデオみたいなのが映ってるのです。でも覚えきらない内に次々と進んでいくので、エンジンもかけられないまま、走ってるふりをしてたし、先生に言われて漸くかかったエンジンも、上記の通りエンストさ。

学科第2教程は「信号に従うこと」。
 押しボタン信号の交差点では車が出てくるぞとか、教本の内容を超越した授業。雑談(てゆーか経験談)が大半を占めていた。
 教本に載ってる事に対して「これは建て前や。」とか言ってる。なんか実社会を垣間見たような気がした。交通整理中の警察官や交通巡視員の前で停止する場合は、本当は1m手前で止まるんだけど、実際は2,3mくらいの所で止まった方が(・∀・)イイ!、と。
実はそーゆー情報の方が後々になって役立つ事は分かってる。教本読むくらいなら誰でもできるから。チョトーイイ話。

学科第8教程は「安全の確認と合図・警音器の使用/進路変更など」。
 夜の部の最後の授業に出席。先生はスクールバスを利用して帰るので、待っててもらうように頼んでいました。「後退は禁止されてない」にこだわるお方。
 「今から言う事を教本に書き込んでおきなさい」とか言われて、書いたのは「合図を消し忘れない」とかいったような事項である。「それくらい言われるまでもねーよ」と思ったのは言うまでもない。

7/19(Fri)

学科第7教程は「歩行者の保護など」。
 教本では路面電車の場合をちょくちょく扱っている。こっちは高知市があるからいいけど、路面電車が無い所ってどうなんだろう。
 歩行者が横断歩道を渡ろうとしてたら譲らなくちゃいけない、これ知らなんだ。実際に路上を運転してると、かなり注意しなくてはならない難関。
 路上で教習車を見かけたら、わざとその前方の横断歩道で待ってみましょう。場合によっては、その教習生はハンコをもらえなくなります。

技能2回目。
 もう実車に乗るんですかって感じで気が動転してた。「やる気あんのか」って頭たたかれた。運転の手順もろくに覚えてないしボロボロで、申し送り次項に「サード少し」と書かれたが、これは未だに謎。よく復習つかなかったね。
 シミュレーターでやったのと違うし。アクセル踏んでなくてもエンジンはかかるってサ。寧ろそっちが普通だと思うが。いずれにせよ、あの機械による教習では、その成果を十分発揮できないという罠。

学科第3教程は「標識・標示などに従うこと」。
 さっきの指導員がニヤニヤ(・∀・)と入ってきた。お前かよ。教本に載ってる標識標示コレクションから、試験によく出るやつを「これチェック」とか言って、他は「見たら分かるやろ」。
 右左折禁止の標識を(後になって)友人が「直進のみと言った方が良い」と話してたが、補助標識でゴチャゴチャ書かれてると混乱するので、教本通り逝って下さい。
 ここで初めて知ったのが、追い越し禁止の標識のこと(後述)。

学科第9教程は「追い越し/行き違い」。
 多くの人が「追い越し禁止」の標識として記憶してるやつ、あれは追い越し禁止じゃないぞ。あくまで「追い越しのための右側部分はみ出し通行禁止」であって、「追越し禁止」と書かれた補助標識とセットになって初めて追い越し禁止の標識になるんだぜぃ。黄色の実線もそれに同じ。
 誰だよ、ウソを広めたのは。
 さて、教本には追い越しの効果の程について書かれてました。静岡駅前から愛知県との県境まで、できるだけ多く追い越しをした車と、全く追い越しをしない(原付くらいは追い越すんじゃないか)車で所要時間を計測したところ、いずれも1時間半以上かかってて、その差は10分もないという。
 でもなんか信用できない。追い越しをする奴が速度制限をちゃんと守ってるとは到底思えない。ただでさえ制限以上の速度で交通が流れているというのに。やはり、教本なのだから、制限破った(寧ろ普通)実験は載せられないのだろう。

7/22(Mon)

技能3回目。
 目標に合わせて停止&時機を見て発進。そこそこの出来も、2回分のdisadvantageがあって、「何とか」切り抜けた様子。
 今に到るまで、この「時機を見て」とゆーのが苦手です、、、

学科第4教程は「車の通行するところ・車が通行してはいけないところ」。
 歩道を横切る時に一停やってる車なんか見た事ないっ。路側帯は通らない。歩道のある所では、車道外側線を越えちゃって構わない。寧ろ左折時などは、歩道ギリギリまで寄せるべき。これが初めての知識。
 こーゆーのを学んだら、歩行者として歩いてる時に、自動車に対して厳しくなる。「おいおい、そこ一時停止やろが」ってなる。
 DQNな改造をしてる車は論外。

夜の授業(淫らな意味合いではない)に遅れますた。なんか「技能の進みが遅い」ので、そう学科を急ぐ必要ないだろうと。
そう言われたって、明らかに学科の方が進み易いのだから仕方ないだろう。

7/23(Tue)

学科第5教程は「交差点などの通行・踏切」。
 「車が歩行者に衝突する時、どれくらいの速度だったら100%死ぬか」という問いかけ。100%なんてあるのかよ、あるとしたら余程の速度だろうと思ってたら、答えは40km/hだって。待て、そんなので100%命を落とすとは思えないって。あなたがそのような事故を1件見たから1/1で100%ですか?

技能4回目。
 左折してみる。二輪車が入って来ないように、予め左端によっておくのがセオリー。それで左折。
 ガタン、ガタン。
 脱輪ですか。という訳で、ここで復習がついちゃいました。この教習項目をもう1回。
 あんまり思い出したくない事柄の一つである。これのせいで余分に5500円を卒業時に払わされる訳だが、あんな50分に5500円はおかしい。指導員と戯れてるだけに見えない事も無い。多少は払うのは仕方ないと思うが、せめて3000円くらいにはならないものか。

7/24(Wed)

キャンセル待ちを始める。
 1日で2回乗らないと、夏休み中はダメかなーと思っての事。この日3人。ジャンケンで勝つが、負けてもどどうせ3人ならキャンセルは入る。

技能5回目。
 昨日の復習。大きくハンドルを切る時、なんか、居合い抜きスタイルになってるらしい。腕を伸ばしながらの方が力が入り易いとか言ってみたが、どうせ悪いのは自分さ…。
 腕が下におりる方が、重力に任せる訳だから力が入り易いだろうとか言われるが、それだけは納得いかない。そうすると、腕が曲がる、つまり筋肉が伸びるので、そこに負担をかけるのは如何なものかと。

技能6回目。
 坂道発進を習得。楽しいな♪ でもアクセル&クラッチのつなぎが足りなくて後退した時に、暫し考えてブレーキを。その間2秒。遅え。
 実際は、坂道発進など世間で言われているほど難しくない。さすがに後退した時の反応は遅いけどね。

7/25(Thu)

学科第10教程は「運転免許制度・交通反則通告制度」。
 750kgを超える重量の車を牽引する時は「けん引免許」がいる。その説明で、「750まではけん引免許は要らん。うん。で、751からはけん引免許がいる」って言うのね。もうね、アホかと。馬鹿かと。じゃあ750.5kgはどうなるのかと問いたい。問い詰めたい。半刻弱問い詰めたし。
 6月の道路交通法改正でかなり具合が変わったみたいですね。免停があまりないのです。なぜなら、イパーツ取り消しだから。
 また、後半はビデオを見るんですが、その中で二輪車に乗ろうとしている人に「何か忘れていませんか?」とナレーション入った所で時間になり、そこで中断された。すごく気になる。

技能7回目。
 後退ができてたので、予習もやっちゃう。そして坂道発進もレベルうp。
 この次の技能は、この技能の指導員やってる人の父だという。

技能8回目。
 狭路の通行と題して、S字&クランクに挑戦。1度かるく脱輪もやっちゃいましたが、もう大丈夫さ☆
 これも世間で言われてる程むずかしくない。特にクランクは易しめである。「ハンドルを目一杯きること」が出来れば十分なのだが、私は最初の方はそれが出来てなかったという。

7/26(Fri)

仮免前学科効果測定(模擬テスト)1回目。
 正誤のどちらかに○をつけるのが50問で、45問正解で合格なんですが、なんか余裕で100点(パーフェクト)とったYO。
 てゆーか採点のやり方見てびびった。回答と解答を重ねて、解答のマルついてる所を錐でプスプス突いて穴開けてって、あとは回答用紙のマルついてる所と穴開いてる箇所を較べていく。
 今時これほどにアナログな採点があるだろうか。思わず目頭が…(禿しく嘘)。とにかく、ただ者じゃない。

技能9回目。
 進路変更の回。外周の反時計回り(内回り)側には障害物(を想定してのパイロン)があるので今までに何回も進路変更はやってるんだが…。
 この指導員が、池田のダイハツで勤めてたとか宣う。川西も知ってる。あまりにも意外なことでビクーリ。指導員も阪急宝塚線の駅名を列挙。
 「梅田、十三、庄内、曽根、豊中、石橋…」
 ヲイヲイ! 綺麗に1つずつ飛ばしてるよ! 微妙ダネ

技能10回目。
 標識・標示・信号等に従った進行。だからこんな時に出て来なくても散々やってる。今までは従ってなかったとでもゆーんか、と。
 「これからはここは30km/h制限になりました」と言ってくれるのがマターリ。最も長い直線でそれかよ。しかも、そこだけはサードで走る掟やし(普段はセカンド)。
 ここで、普通練習コースを覚えるようにさせられる。意味あるんかと思うけど、如何なものか。

7/27(Sat)

仮免前学科効果測定(模擬テスト)2回目。
 昨日の満点もあって、全く勉強してない。覚えてるだろうし、簡単だろうし。
 結果、90点でした。合格。ギリギリなんですけどぉ。でも問題も問題だ(Questionの中にProblem)。
 「免許歴が1年未満の場合は二輪車の二人乗り禁止」「自動車保険証・自賠責保険証明書などの書類を車に備え付ける(コピー不可)」とか、2段階の内容が混ざってるぞ、ヲイ! それから「路上に障害物がある時に対向車と行き違う場合は、障害物のある側の車が優先する」って、「優先する」ってドッチダ? 言葉が意味不明ですた。
 極め付けはこれ(自筆)。何じゃそりゃ。そんな所でいきなりカクッて曲がれるか! だから誤って答えたら不正解。もう一度繰り返しておきますが、合格ですよ、これでも。

技能11回目。
 交差点の通行(直進)の回なんですが、「信号よし、左右よし」以外に何があるんだ?
 だからそんな事にこだわっちゃいないさ。練習コースやってる。場内に設けられた踏切を通行する際、普通に左右を見てたら、指導員が「それじゃいかん。もっとしっかり見ないかん。」って。
 線路なんて見えるか。
 確かに、道路を横切る所だけ線路があるけど…こんな所じゃ、首を360度曲げたって遠くの線路なんて見えねーよ。線路が伸びてて、それを目で追うからこそ、だいたいの方向が分かるんじゃないのか?
 こんな事を言ってみたら、クドクドとお叱りの言葉が来たので、早めに折れました。

昼の1時に来たら、誰もいないでやんの(土曜なのに。8月では考えられない事)。で、なんか不安になってきて(あるよね)一旦帰っちゃおうかと思ってたら、配車係の人が「これから始まる技能にまだ来てない人がいるから、代わりに乗っちゃいなさい」って。それなりの手続きもあって…

技能12回目。
 交差点の左折の回。「交差点の通行」は一つにまとめてくれないかなー。この時間に左折を何回やっただろうか。50分もありながら、片手で数えられるくらいだろう(32以下)。
 踏切で停止して教本通り(音を聞くために)窓を開けようとしたら、「まだ踏切はやってないき、やるに及ばん」と来た。今まで数回やってきたのは何だったんだ。身も蓋もない。てゆーか、それを言うなら、今までは交差点の左折をやってなかったとでも…?
 原簿の申し送り事項欄に「左折時の確認を時々忘れるって書いて下さい」て言ったら、マジで書いてくれた。はんこもらったけどね。

7/29(Mon)

今日もキャンセル待ちをしてたら、1限目に当たった。予約分が2限目にあるので連続になる。

技能13回目。
 交差点の右折の回なんですが、なんか間違えてて「交差点の左折」をやってた。
 S字を通る時に断続クラッチでやってたんですが、半クラッチでやった方がイイと言われるも、根拠なし。イイかも知れないけど、ここのS字コースが軽く傾いてるから、スピードが一定にならないんですけど…。
 教習が終わって、最後に原簿見てはんこ押す時にも、とうとう間違った項目をやってた事に気付いてなかった。どうせ項目名にそぐった事やってないからいいけど。でも今更ながら良心の呵責に潰される。…こともなく。

技能14回目。
 見通しの悪い交差点&踏切。見通しの悪い交差点(植木が邪魔)を直進するのは良いんですが、次は「ここ左折」と来たもんだ。見通しなんて関係ない、植木が邪魔だ。対向車線側にはみ出しても文句言うし、内側を曲がったら車のキズ修理費用について訴えかけるし。どないせえと? もとい、植木じゃん、車も使い込んでるし。見える傷なんてつきやしないよ。
 ヲイ、踏切やらなかったぞ! 12回目の時に「まだいい」って言ったじゃないかぃ!

7/30(Tue)

技能15回目。
 今日はAT車の教習。ATが「オートマチック・トランスミッション」の略である事を知った。自動で変速をやってくれるから楽なんだろうけど、エンブレかけにくいぞ。「MTよりATが楽」ってのは場合によったもんだ。
 キックダウンで段差に乗り上げて、即ブレーキ。意味の無い事を繰り返してたけど、「間違って車止めなどに乗った時にすぐブレーキをかける練習」らしい。でも自分で意識的に乗り上げてるのだからどうだろうか。
 軍行橋の名が出て来た。おおっ、たまに通るぞ、そこは! でも直後、箕面の話に戻される。それ程に箕面市は行楽に適しているらしいが、山に行った事は無い。
 次回は見きわめとなり、そのコースを覚えておくよう指示されるも、10分の休み時間を挟んで次が見きわめという事になっている。練習コースについては「永遠に忘れて良い」とのこと。突っ込みたいが納得。あと、見きわめコースは予め覚えてるって。

技能16回目は見きわめ(仮免前技能効果測定)。
 ようは軽い技能試験みたいなもの。1度この先生で復習ついてる(「はんこくれない」と同義)ので、散々わかってる。とにかく慎重に、かつ集中してやりました。バックで車庫入れをやった時、なんか車庫の右端に寄ってました。
 燃料計を指差し、「これは何?」と突然問われる。えっ、知識も問うの?「燃料計です」「じゃぁ、これは?」「ええっと…何かの温度」「何の?」「あーた、え…、な、何か」
 ラジエーターの水温計だとさ。そういや前日の夜に教本で読んだわ。しかもサパーリ忘れてたので、計器の"H"と"C"から推理して、そこで温度計という結論に導いた体たらく。
 「クラッチの役割は?」「なんか…エンジンの動力を車輪に伝えたり伝えんかったり…」←こういう自信の無い受け答えが続く。
 最後の問題「タイヤの役割は?」これ難しいや。無くてはならない物であるが、具体的に役割を述べろと言われると困る。とゆーより、これも教本に載ってた。確か3つあったんだ…。「えっと、車を前後に動かす…?」「はぁっ?」
 違うのかよ。

ヤヴァかったけど、何とか合格してました。これで第1段階の教習は終わりです。
8/1の修了検定(技能の試験)を受ける事になります。その日の午後には仮免学科試験があって、修了検定に受かったら引き続き学科試験を受け、これでも合格だったら…
仮免。
第1段階は場内コースで、仮免(路上練習できる権)をもらえたら第2段階、ついに公道に出るわけで。
8/1(Thu)

修了検定。
 見きわめの時に指導員の先生が「早いなあ」と言ってた通り、初めて見る顔が揃っていた。早く入校した教習生に追い付いた。
 普通車1番の受験番号をもらって、コース決めの籤をひいた。Cコース。あと1時間で必死に覚えるんだ。
 運転中は教官が喋らないので、文句言われない(点は減っていってる)から気楽でたまんない。でも2つくらいミスをやったので記しておく。
 信号停止中、クラッチ踏んでる左足が疲れたので、ちょっと踏みなおそうとする(今までも数回やった)。ギアをニュートラルにして、左足を離す…
 ガクン、ガクンッ!
 ノォーーッ! エンストしたっ! ギアをニュートラルに入れるという過程を丸ごと抜かしてしまったじゃねーか。停止中だけど、何点引かれたんだろう。
 もう1つ、クランクを右折で出ようという時に、前を大型(場内なのでこれも検定中)が通って、そばで停止。十分通れるくらいの間隔を空けて、大型車が信号停止してる。左方の視界が遮られた。あのう、こんな時どうすればいいか、分からないんですけど…。
 信号が変われば大型はあっち行くんだから、取り敢えず待ってみた。ずっと止まってたから面白い事は起こらなかったが、果たしてあれで良かったんだろうか。
 終了後、「見通しの悪い交差点と同じ」と。はぁ。双びに「もっとスムーズな運転を」と言われたが、実際に何をどう心掛ければ良いのか分からん。
 放送。「修了検定の合格発表をします。全員合格です。」←なんか受験番号ムダだったね。奇跡を喜び、午後の学科試験を控えて一旦帰宅。

仮免学科試験。
 先に書いときますが、100点満点ですた。8人中2人が満点だったみたい。
 いい加減やる事なくて試験勉強してたから、余裕なんだって。気になる(変な)問題も特になし。強いて挙げれば、「…(なんたらかんたら)…ので、路面に水を撒いてはいけない(正/誤)。」そんな話知らんぞ。全く聞いたこと無い。路面に水を撒く事について、今ここで初めて触れたという見知らぬ問い。凍っちゃ困るから、正だろう。
 仮免許証は翌日以降の交付になります。でもこれで2段階に入ったから、学科は受けていいよと。
 修了検定は75点って書いてあった(70点以上が合格)。

学科第21教程は「自動車の保守管理」。
 この先生、タクシーの運転手やってただけあって、色んな事を経験してる。ブレーキオイル漏れとか、下り坂でベーパーロック(ブレーキが効かなくなる)とか、謎の金属音とか、夜間走行中に突然バッテリーが切れたりとか、死亡事故起こしてもおかしくないくらいの故障に遭ってる。
 車高をsageるためにバネを3巻きほど抜いたドキュソなAT車が砂利道走ってトルクコンバータ(精密機械)を痛めたとか、とにかく、平たく言えば、どちらかというと、雑談の方向に向かっている。学科教本なんて有って無いようなもの。
 あれを聞くと、車なんて持ちたくないなーなんて気持ちになってくる。まあ別に、以前から、車を所有することは望んでないので構いません。

8/2(Fri)

学科第26教程は「高速道路での運転」。
 高速自動車国道と自動車専用道路ですか。そこが妙にややこしくて、細かい内容は頭に入ってなかったりする。
 この学科は先行学科で、これを取ってないと受けられない技能がある(でもずっと先)。
 しかし、余りにも遅くて、技能の高速道路の回をやるのが高知道延伸(9/16)に間に合わなかったら、シミュレーターから実車(つまり実際に走る)になってしまうのではないか、という事が教習生の間で懸念されていた。指導員によると「開通して暫く経ったら」と言うが、いかほどなものか。
 そもそも、高速道教習って、1時間で教習所に戻って来られるんだろうか。複数人で2,3時間ぶち抜きの教習でも行うんだろうか。暫定2車線、終点だから行き先は決まってるようなもので、次のインターまで約20km。恐らく教習生は怖がる事だろうし(w
 はい。

技能1回目。
 日常点検をさせられる。エンジンルーム開けたり、トランク開けたり。でも教本にそんなの載ってないので、言われた事を忘れたら終わり。てゆーかその時間内に覚えきれてなかった。むしろ点検は2回目の技能で覚えた感じ。
 結構時間が潰れた。そしたら乗るように指示され、成り行き上、公道に出て行った。
 ビクーリした! 仮免許証持ってないぞ(実は指導員が持ってた)。それで、外走っていいのかよって思って、気が動転してた。それで外に出るのを躊躇してたら、「走る気無いやないか、もういい! 帰れ!」とまで罵られた。「仮免許証の事を本人が把握してないのに、まともに運転できるか」とか思いながらも、下手に出てなだめてやった。あのう…。
 最初という事でオートマだった。国道を下り方面に走り、交差点から別の国道に入って、2kmくらいの地点で引き返し。この指導員は40km/h制限の所を45km/hくらいで走れと言う。47km/hで走ってたら「丁度良い」と言う。
 ほかの指導員のときにそれやってたら、「制限守れ」って言われる。

学科第22教程は「駐車と停車」。
 この教官は、まさに自由進行。大雑把に教本の内容をまとめて、ビデオ見て、それから教本を細かく見ていく。今までなかった進め方やし、ビデオを最後まで見たのはこの教官が最初で最後。
 教本に書き込む指令を下すのもこのお方のみ。「よこしへ書いちょけ」って。「よこし」って何だろう。「横の方」みたいな意味であることが予想されるも、妙に気になる言葉。「よこ」は言うけど、「よこし」て。
 ところで、この教官の指令する書き込みは大体意味がない。「客待ちとは、人待ちのこと」と。そんな事かよ。むしろ黒板(ホワイトボード)に書く内容がためになる。「駐車の方法:1.駐停車禁止10箇所、2.駐車禁止6箇所、3.右側3.5m…」とか、教本に書いてある事を分かり易くまとめてくれる。でもこーゆーのは書き込めとか言わない。

8/5(Mon)

学科第15教程は「死角と運転」。
 教室にはおもちゃのミニカーが3台ほど置いてあります。実際の動きを表現するためだろうけど、教卓の上でやるには細々としてる。あれ使う時は、全員を教卓の周りに集めた方が良いと思われ。
 さて、大型車による死角を教えたいがために、そのミニカーを使うことになりました。でも、普通のが2台とパトカーが1台。ミニカーには大型車がないわけです。だから、どうするのかと思ってたら……消しゴムの上にパトカーを乗せて、「これを大型としよう」
 禿しくワロタ

技能2回目。
 日常点検は、毎回乗る度にやるらしいです。時間いいの?
 覚えてなかったので聞くと、こことこことここと…エンジンルームは計6箇所。それでやってみた。ブレーキオイル量確認、バッテリー液量確認、エンジンオイル量確認、ファンベルト確認、ウォッシャー液量確認…あれ? まあいいや。テキトーに見てるふりをしてよっと。
 エンジンオイルって、なんか棒が始めから突っ込んであって、まずそれを抜いて布で拭き取り、元の所に差し込んでまた抜き、どこまで付着してるかで量を確認して、それを拭いて、んでまた差し込んどく。…そこで考えてみて下さい。そんな事やってるからエンジンオイルが減るんじゃないすか? まさにナゾです。
 やや時間喰ったのに、今回、教習中最も長い距離の旅に出る。法定60km/hの新トンネル。実は開通したの知ってたけどまだ、通ったことが無かったので、ウレスィな感じだったり。でも怖くて、緩めのカーブで60km/h出せない。
 帰り道の交差点で発進する時、1速から2を飛ばして3速に入れようとしたら、カクンカクンッ。国道┬バイパスの交差点でエンストです。先に書いてしまいますが、もうエンストの常習犯です。今回のエンストの原因は、3速に入れようとして誤って5速に入ったのが原因。最低速ギアから最高速ギアにシフトすれば当然だろうという罠。でもこの教官は怒らない。ポジティブな思考のお方。

8/6(Tue)

学科第16教程は「適性検査結果に基づく行動分析」。
 入校の時にやった適性検査がここで日の目を見る事に。あの「ふと死にたいと思う事が時々ある」などという問いに対する答えの結果である。正しい結果が出ているとは限らない。只管普通な結果が続いていた。
 とある南国市(だったかな?)のお方の息子が、数回、国道から農道に入って自宅に向かおうとする時に曲がりきれずに脇の水田に落っこちるという事故を起こしているそうです。そこで問題。どうすれば彼は事故を起こさなくて済むでしょうか。これは、授業中の教官の口から出た問題です。
 私の答え:「道路の幅を拡張する」。でもそんな事をする訳には行かないらしい。根本的な解決でないし。
 他の人の答え:「速度を落とす」「もう運転しない」←そういう事みたいです。彼の性格が、運転に適した性格ではないという事。
 あと、教習ビデオ(勿論最後までは見られない)が、思いッきりテレビみたいであった事を記しておく。

技能3回目。
 テキトーに点検を切り抜けて、第1回目と似たようなコースを行く。
 なんか、足元のシートがめくれかけてる。停止中に直せば良いんだが、この作業が難しい。ニュートラルに入れるからクラッチは良いが、右足はブレーキから離してはいけない(制動灯が消えるから)。それに注意しながら潜り込む。
 ……ドキドキ。もしかしたら、もう信号は青になってて、自分が後続車を妨げてるんじゃないかな…ドキドキ。
 あ、まだ赤だった。で、また潜り込んで…
 もうそろそろ青に…ドキドキ
 だから直してる場合じゃありませんでした。てゆーか、どこがどうめくれているのか見えない。で、左足の態勢に違和感を感じながら運転は続く。
 そしたらヤパーリキタ━━━━( ' ∀ ' )━━━━━━!! またしてもエンストこいてしまいました。なんか…まともに走れないんだろーか。第2段階でエンストは珍しいと指導員が言ってる。フン、こっちにしてみりゃエンストしないのが珍しいサ。

学科第23教程は「乗車と積載」。
 またしても自由進行のあの教官である。池田の人ってこの教官ね。
 2台以上の車を牽引している図を捉まえて、「こんな牽引せんろう」とか言いおった! これは運転免許を取得するのに際して、必要とされている知識ではないんだろうか? シチュエーションの有無に関わらず、そういう知識があるという前提で免許を取らせてくれるんじゃないんだろうか? 試験にも出ない(だろう)という事なので、軽く流しとく。
 ところで「牽引」って、普通は「けん引」と表記されますが、何なんだろう? 常用漢字に当たらないんですか。平仮名で書くから「実は途徹もなく複雑な漢字なのだろう」と思ってたのに、調べてみると「牽引」。そういえば、「けん銃」「ら致」とかも混ぜ書きだったか。
 けん引二種という免許がありますが、どこで使われるんだろう?

8/7(Wed)

学科第24教程は「交通事故のとき・自動車の所有者などの心得と保険制度」。
 事故が起こったら、まず負傷者を救護してやるんです(それは分かる)。
 でも、負傷者を救護しているふりをして、適当に現場の状況を変えてしまうというのはありですか? 実況検分のために現場を保存しておかなくていいんですね?
 何書いてるのか分からなくなった。
 強制保険と任意保険があって……もう覚えてない。そんなの車買う時に分かるだろう。ということにしてしまいます。だから今、原チャで通学する事にすると面倒だなぁ、自転車でいいかなぁ、と思っている訳です。
 教卓の辺りが見えなくて、今まで知らなかったけど、教習ビデオはLDですた。

技能4回目。
 自転車を追い越す時は、対向車線にはみ出さなければウィンカー打つ必要無いよ、みたいな事を教わった。果たしてそれが正しいのかどうかは謎だけど。
 しばらく走ってて、どうも対向車がパッシングして来るなと思ってたら、前照灯をつけっぱなしにしてたりするんですね。てゆーか、パッシングの意味が分からず(自分に向けてのメッセージと思ってなかった)しばらく放っといたし。それで分かった時の間抜けさ。
 「パッシングの意味が漸く分かった」と口で説明しながらライトを消す自分、とうにパッシングには気付いていたであろう助手席の指導員、教習車に向かってパッシングしてくれた十数台の車。
 消し忘れって、本当に、恥ずかしいものですね。>ミズノハルオ

そういえば次回の技能の予約が取れなかった。人が増えて来たのね。
昔書道教室で遊んでた香具師(下級生)も教習に来てるし、高校生も来てるし。人多いのは嫌なので、やや拒絶ぎみです。まして技能が止まるとは…

そーゆー訳で大変な事になりますた。
[後編を読む] [そして伝説になった]